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ピロティ天井に水の反射 鎌倉近代美術館 [旅行]

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鎌倉近代美術館鎌倉館の良さはこのピロティの部分に多くがあると言えるのではないでしょうか。(個人的な感想で恐縮です・・)
この写真は1階へ下りる階段裏側のようす。


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晴天でも曇天でも、池の反射光が軒天上にゆらゆらと写ります。

屋内の展示室から下りてきて、屋外のピロティ展示空間を通り抜けて、1階中庭や1階の開放された屋内展示室に向かう動線で、いつも心地よい体験をしていました。

光の演出は色々な表情を見せてくれて、いままで何度行っても、新たな体験ができました。

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このH型鋼の柱も緊張感があって美しい。
水面の「岩」にささっている表現は竣工時には善し悪しの意見が分かれたそうですが、子供の頃から見ている自分にはこれが自然と感じてしまいます。

実際はコンクリートの基礎に柱を据えてあり、その上に石をかぶせてあるそうです。


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可動壁のからむ階段 鎌倉近代美術館 [旅行]

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二階の半屋外のテラスから下りると1階のピロティに出ます。
池と中庭に面した階段の様子です。

手摺りを単純に床に下ろさないデザインが素敵です。また、天井の蛍光灯の照明の埋め込みもシンプルながら美しいです

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手摺りのパイプは計っていませんが48∅以上はありそうです。
手摺りは「細く」というのが意匠設計者の一般的な意識ですが、あえて太くして、1本で攻めるのは参考になります。素材も鉄でなく、真鍮か銅のようです。

また、階段をコンクリートで作っているようですが、アッサリ考えるとここはスチールで軽やかに作ってしまいそうです。そうでなく、コンクリートで作って片側に人研ぎの手摺り壁を建てて、中庭側にパイプ手摺りで開放的・・・いつ見ても綺麗で見とれてしまいます。

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そして階段を引いて見た写真。
ピロティと中庭は屋外展示場で、池側からがんばれば不法侵入できそうな状況です。
そこで、中庭の廻りに可動式の門扉が巡らせてあります。

手前の床のRの半円の軌道にそって片開きの巨大な門が閉まる仕掛けのようです。

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ここを閉館時に閉めていたかどうかは知らないのですが、左をヒンジにしてピロティと中庭を仕切って進入できないように設計してありました。門の重さを支えるために床に軌跡にそって戸車受けのステンレスのプレートが貼ってあります。
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人研ぎの手摺り 鎌倉近代美術館 [旅行]

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2階の中庭に面したテラス廊下です。

階段を上がると学芸員室ですが、いままではこのように通口禁止の看板が立っていました。
今回最後の展覧会で、このあと看板が外されて入れるようになりました。

右の壁は黒ではなく、少し茶色がかった色です。シブイですね。

階段の手摺り笠木あ「人研ぎ」です。
私も現場で使った事は無いのですが、古き良き時代の建物には多用されています。

工事現場で職人さんがセメントと細かい石を混ぜて作り、それを水をかけながら研いてつくります。
今はなかなかこれが出来る職人さんも少なく、また、設計で採用する機会もありません。


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パイプ手摺りとの取り合い。

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上面がすこしカマボコ型にRが付いていて可愛いです。


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2階の第1展示室、第2展示室、喫茶室、売店を後にして階段を下りるとピロティの半外部展示空間です。
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喫茶室 鎌倉近代美術館 [旅行]

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鎌倉近代美術館の2階の喫茶室です。

外のテラスからは鶴岡八幡宮の池が見え上層が学芸員室で、その窓がこのテラスの上に面しています。

赤く塗られたH型鋼が立っているのですが、床からの生え際が気になります。
鉄骨造で作られているので、防水の方法が気になり、注視してしまいます。
RC造なら楽勝で防水できますが、鉄骨造ですから。

竣工時とはもちろん違うのでしょう。現在はシート防水のようです。
少ない立ち上がりの寸法に上手く納めています。

昔はアスファルト防水だったりしたのでしょうか。

ここでも手摺り高さが心地よい80センチ程度と思います。
公共建築の1100は安全ではありますが、威圧的な高さでもあります。


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床防水アップ写真

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ここで喫茶できるのも最後です。

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初公開の元学芸員室 鎌倉近代美術館 [旅行]

29.JPG3階にある元学芸員室です。

館長室としてつくられたそうですが、学芸員の執務室として使われていたそうです。
そのため、一般に公開されるのは閉館前の今回の公開がほぼ初めて(未確認です)らしいです。

動画の展示がされています。

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吹抜に面したガラス窓の向こうは喫茶室が見下ろせ、壁には壁画があります。

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喫茶室から見る壁画。
田中岑氏の壁画「女の一生」


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中庭見下ろし 鎌倉近代美術館 [旅行]

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展示室内は撮影禁止ですので、第1展示室から出た2階のテラス(第2展示室へのつなぎ廊下)からの写真です。
中庭を見下ろす事ができますが、真ん中にあるのはイサムノグチの「こけし」。
ちなみにここのテラスの手摺り高さは70センチほどしかありません。

ここち良い高さで厚みが多めになっている事で、転落防止の考慮がされているようです。

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見返しの壁。
左の入り口が喫茶室のドア。
階段を上ると学芸員室で、普段は事務所として使っていたため最後の展示期間に内部が初めて公開されたそうです。

右の見切れた先に第2展示室への入り口があり、動線としては第2展示室へ入って、同じドアから出て、喫茶室の前の階段を下へ下ります。


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再び中庭を見る側です。
中庭左の壁がガラスになっていて、エントランス大階段の突き当たりの抜けた壁の部分です。
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大階段のアプローチ 鎌倉近代美術館 [旅行]

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メインのアプローチはこの大階段を上がって左の入り口から入ります。

実は右にも入り口がありますが、閉まっていて使われていません。
設計時は左右の展示室をそれぞれ別に運用する事もできるようになっていたのでしょう。
下の写真に右の入り口が写っています。

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階段を上がって展示室へ入ってぐるっと回り、中庭に出て、階段下のスチールフェンスの門を出て退館する動線です。

「バリアフリー」ではありませんので、現代の美術館設計だと、階段を上がらせて入る計画は躊躇(ちゅうちょ)してしまうところでしょう。

エレベーターもありませんし、古き良き時代のさっぱりした計画で自分は好きです。


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H型鋼の柱が立っています。
この1本があると無いとでは緊張感が違います。

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意匠で付けたものなのか、垂直加重を受けているのか分かりませんが、今の設計だと耐震やらなにやらで太い十字型になってしまいそうです。
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フェンスも美しい 鎌倉近代美術館 [旅行]

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鎌倉近代美術館は中庭式になっていて、2階の展示室から1階に下りると中庭とピロティ下の屋外展示を見てから増築棟へ入り、また出て来て中庭のこのフェンスのドアから出てくる動線となっています。

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大階段下に中庭のフェンスがあります。
スチールのフェンスは太い方建てと細い方建てが交互に立っていてリズムと透明感があります
。単調なルーバーに走りがちな現在の建築とは一線を画します。

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こちらは池に張り出したフェンス。
ピロティや中庭に展示がありますから、外構を伝って外から中に容易に入れないようにする必要があります。
その対策として池側に少し張り出したフェンスがあり、美術館ピロティへ外から進入しづらいようになっています。

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大階段付近から見るとこんな感じ。木を美術館側に入れてるのは何かの意図があるのでしょう。



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正面アプローチ大階段 鎌倉近代美術館 [旅行]

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メインアプローチ側正面です。

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箱が浮いているような軽やかなデザイン。
何度も来ましたが、この日が最後。

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八幡宮側の入り口の看板です。

2016年1月一杯で閉館のため、入場券を求める人の列が開館前から伸びていました。
こんなに伸びているのを見たのは初めてでした。
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想い出の鎌倉近代美術館 [旅行]

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2016年の1月31日で神奈川県立近代美術館鎌倉館が閉館しました。

子供の頃から何度も訪れた想い出深い美術館で、その最後の様子を写真に納めていますので、しばらくこの写真をお送りします。

以下公式WEBの文章です。(http://www.moma.pref.kanagawa.jp/kamakura/outline.html
鶴岡八幡宮境内に建つ神奈川県立近代美術館の鎌倉館は、日本で最初の公立近代美術館として1951年に開館しました。設計は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの愛弟子、坂倉準三(1901-1969)によるもの。八幡宮の歴史的な環境と見事に調和したその建物は、日本の近現代建築の代表として国際的にも有名で、1999年にはDOCOMOMO(Documentation and Conservation of buildings, sites and neighbourhoods of the Modern Movement、モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)が選定する日本の近代建築20選にも選ばれました。

写真は池の対岸の飲食店から撮ったもの。
外観ベストカットはこの飲食店内に入らないと取れません。(もちろんここで食事して)

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右にある増築も耐震補強が困難との理由から閉館したそうです。
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